歯根歯折について

歯根歯折には水平性歯根破折と垂直性歯根破折があります。

水平性歯根破折は主に外傷から生じるのに対し、垂直性歯根破折は神経を取った
歯に起こりやすく、これを引き起こす原因としてブラキシズムがあります。
神経を取ってない歯でも垂直性歯折は起きますが、完全に破折しているケースは
少なく何とか抜かないですむ場合のほうが多いです。

ところが神経を取った歯では完全に割れてしまい、抜くケースの方が多いです。
特に土台の部分に金属を使用して、金属と歯の接着が強固でないと、割れるケー
スが多くみられます。
したがって歯根歯折を防ぐには、なるべく神経を取らないようにし、またやむを
得ず神経を取った場合には
土台部分に金属ではなく、ファイバーポストコアを中心とするレジンコアにし
て、歯と一体化させる必要
があります。そのうえでブラキシズムを予防しないといけません。

3(虫歯の放置)の残根状態になって抜歯になる場合の対策としては、虫歯を大きくする前に治
療するのが最も賢明なので1(歯周病)とも共通しますが、やはり定期検診が大事です。

調査によると、20本歯が残っていると食べ物の味がよくわかるのに比べ10本
以下では、食べ物の味がよく分からないそうです。
歯を喪失することの損失を考え、歯を失わないようにしなければいけません。