小児歯科

乳歯は生まれてから2歳半から3歳の間に生えそろいます。

子供の虫歯は、多発性で、かつ急に進行すると言う特徴があり、大きく次ぎの2つに分けられます。

(1)1歳前半までの虫歯。
上の前歯の唇側の虫歯が多く、これは6ヶ月から1歳ごろまでの離乳期に原因があります。
この時期に甘い菓子類を与えることは、虫歯の直接の原因となりますが、それよりも寝る時の飲料摂取による虫歯が多いのです。

(2)1歳後半からの虫歯。
間食による虫歯が増加し、奥歯や上の前歯の隣り合った面に虫歯ができてきます。

それでは虫歯を予防するにはどうすればよいのでしょうか?

(1)家庭での注意。
1歳半までは乾いた脱脂綿でふく。それ以後は歯ブラシを使います。
歯ブラシの回数は多い程良いが、最低限寝る前にやります。
方法としてはスクラビング法が効率的でいいです。
ブラシは子供用も毛足の短いものを使い、歯磨き剤は使わない方が良いです。
5分間磨くのが理想ですが、最小限3分は磨かせて下さい。
間食はできるだけ糖質の少ない食品で、粘着性の少なく、歯垢となりにくいものがいいです。
また、キシリトール入りのものは砂糖ではないので、問題ありません。

(2)歯科医院の役割。

歯科医院ではブラシコーンやラバーカップで、フッ素入りの歯磨き剤で磨きます。
また臼歯の噛む面の溝に、予防的にシーラントというものを詰めたり、そのほかに、フッ素塗布も行います。

子供の虫歯は予防を主とし、大きい虫歯にしないよう親がよく見ている必要があ
ります。
それでも虫歯になった時は年齢により処置が違ってきます。
その子によっても違いますが、3歳ぐらいまでは削って詰めるという処置はほとんど
できません。せいぜい虫歯進行止めの薬剤を塗る位です。この時期は
口を開けない子も多いです。
5歳を過ぎるとできる子も増えてきます。
それでも、乳歯は永久歯と違って神経の入っている部分が大きいので、
虫歯がすぐに神経部分に到達してしまうので注意が必要です。
そうなれば、神経を半分切ったり、あるいは全部取ったり、最悪の場合抜歯した
りと、難しい処置を
しなくてはいけなくなります。
そうならないように最低6ヶ月に一度は定期検診して貰ったほうが良いとおもい
ます。

小児矯正は当医院では行っていません。希望される場合、紹介しています。

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