音楽のマジック

3月に入り次第に春らしい芽吹きを色んなところで感じられる今日この頃です。
午前中、犬と散歩していると、ある住宅の庭に、見上げると白梅、紅梅に挟まれて木蓮の花の蕾が見えました。
またある家の玄関では山茶花の花がいくつか目の前の道路に散ってる傍に沈丁花の白い花が咲いていました。

自宅に帰ると、テレビで東京マラソンの中継をしていました。
一度引退していた大迫 傑が走っていて、思わず応援しました。

さて約1ヶ月前にバート・バカラックが亡くなりました。
94歳と長命でしたね。
私はポップスの作曲をするのが趣味なので、昔からファンでした。
というわけでこのところバート・バカラックの曲ばかり聴いています。
彼は自伝も書いていて、読みました。
面白い話が満載です。 レナード・バーンスタインとの出会いの話とか、恋の話とか・・・・。

ところで、アビーロードスタジオで「アルフィー」を録音している映像を You Tubeで見ることができます。
あまりに何回もテイクを重ねるので、歌手のシラ・ブラックやミュージシャンたちがイラついています。
たまりかねてプロデューサーのジョージ・マーチンが「一体君は何が欲しいんだ」と聞きます。
それに答えてバート・バカラックが「マジックだ」と答えると、「それはもう4回目に起きているじゃないか」とジョージ・マーチンが言うのですが、私には とても興味深いです。
つまりよい音楽にはそれを録音する時にマジックが起きているとバート・バカラックは考えていたということです。

しかしバカラックはこの曲に関していまいち自信がなかったらしいのですが、 マイルスデイビスと会食している時に、 「『アルフィー』は実に良い曲だ」と言われてから、自信を持ったそうです。