黒い歯石

4月も半ばになり、やっと咲いた桜も次第に散って、自宅の近くの桜も葉桜になってしまいました。
入れ替わりにハナミズキの花が咲き始め、このところ気候も良くなって過ごしやすい日が続いてますね。

さて今日(4月14日)妻が愛犬を動物病院に連れて行き、狂犬病の予防注射を打ってきました。
少し前には全身麻酔をして、歯石も取って貰いました。
そしてこの時にぐらついていた歯を11本抜かれました。
抜いた歯を見ると歯茎から下の根っこの部分が黒くなっています。
典型的な歯周病です。

かかりつけの獣医さんには、歯医者さんのワンちゃんが歯ブラシが不十分でこうなったと皮肉っぽく言われました。
子犬のころからよく歯磨きをしてやればよかったと後悔しました。

抜いた歯の根に付いていた黒い歯石は、歯肉縁下歯石といって歯周病を進行させる性質の悪い歯石です。歯の根に沿って付いて行き、周囲の骨はこのために吸収を起こし、歯を支えることができなくなり、歯は抜けて行きます。
愛犬のこの黒い歯石を見て、私もこれは仕方ないと観念しました。

ところで昨日本屋で加山雄三の「俺は100歳まで生きると決めた」という本を買って来て読んでいたら、歯のことが書いてありました。
なんと加山さんは87歳の現在27本自分の歯が残っているそうです。
歯は親知らずを除けば全部揃って28本ですから、年齢を考えると凄いことです。
毎食後3つの異なるやり方で丁寧にブラッシングした上に、1か月に一度、歯科医院でクリーニングをしてもらっているとのことです。

うちの医院でも定期的にクリーニングに来られている患者さんは例外なく歯の状態は良いです。
加山さんはお父上から「歯はいつもきれいにしろ。よく磨け。舌もきちんと磨け。
いつもピンク色にしておけ」と乳歯から永久歯に生え変わる頃から言われてきたそうで、それをずっと守っている加山さんも大したものですね。

結局歯に限らず健康は自分で守ろうという意識が大事なんだと思います。
それにしても愛犬には可哀想なことをしたと心が痛いです。
だって口を触らせてくれないんですから・・・・・・。