世田谷区太子堂、三軒茶屋のさかき歯科クリニック院長 榊俊也です。
最近60才台以降の患者さんで、唾液があまり出ず、口の中が乾燥している患者さんが増えてきている気がします。
ミラーで口の中の粘膜を引っ張ると痛がったりされるので、水でいつもミラーを濡らす必要があるのですが、この原因として考えられる大きな原因の一つが薬の副作用です。
糖尿病や降圧剤を服用している患者さん、また向神経薬を服用している患者さんでは口渇(ドライマウス)が起きやすく、またほかの要因となるシェーグレン症候群、ストレス、自律神経失調症との複合によっても引き起こされます。
ドライマウスになると色々な問題が起きてきます。特に虫歯や歯周病になりやすく、2次カリエスという冠の縁が虫歯になっていることが非常に多いです。
その場合冠を外して虫歯の部分を取り、冠を再度作りなおすことになりますがドライマウスが改善されないとまた2次カリエスになるといった具合でエンドレスになってしまいます。
ドライマウスの対処方法をまとめてみました。
1、不必要な薬を止める
またはドライマウスを引き起こさないものに変える。処方された医療機関で相談。
2、保湿剤を使う
オーラルバランス、コンクールマウスジェル、オーラルアクアジェルなど。
3、唾液腺、口腔粘膜マッサージ
保湿ジェルを使って自身の指で口腔内をマッサージします。
4、筋力を鍛える
サルコペニア(筋肉量の減少)が原因の場合、よく噛むなどして、積極的に口を動かして筋力を鍛えましょう。
5、PMTCを行う
歯科医院で最低1ヶ月に1回は除石、ブラッシングを行った方が良いでしょう。