理系の新書は面白い

9月も終わりに近づき、いよいよ秋本番になって来ました。

世間では選挙やら、北朝鮮問題やらでこれから日本はどうなるのか

と毎日落ち着かない日々ですね。

さて今日のブログはまたまた本の話です。

最近読んだ本の中で良いと思った本を紹介することにします。

まず最初の本は「生物と無生物のあいだ」福岡伸一著です。

昨日NHKのテレビで若者の生物学離れを報じていましたが、

どうやら原因は大学受験にあるようです。

「生物」は物理、化学に比べ覚えなくてはいけないことが多いので、

不利だということのようです。

かくいう私も理科の受験は化学でした。

しかし大学に入ってみると、生物学をかなりやらされました。

ただその頃は試験に受かることばかりの勉強でしたが、

その頃にこの「生物と無生物のあいだ」を読んでいたらもっと

面白く、深く理解出来たのではないかと思います。

女優の蒼井 優さんも面白くて6回も読んだらしいです。

著者の福岡伸一さんが分かりやすく、自分の体験を交えて

書いてあるので、「ああ、あれはこういうことだったんだ」と思いながら

読みました。

是非、今高校生の人に読んで貰いたい1冊です。

これは講談社現代新書ですが、新書版にはこの他にも、

面白い理系の本がたくさんあります。

例えば中公新書の「タンパク質とからだ」平野 久著とか

最近出た本では光文社新書「『代謝』がわかれば身体がわかる」

大平万里著などです。

この大平さんの本は「あのとき読んでいればなあ」と思いながら

読みました。

この本は「生化学」の解説本なのですが、「生化学」は、

医療系の基礎の学問なので、私も学1(3年生)の時に鍛えられました。

しかし試験では解答できない問題があり、落としてしまいました。

30年以上の前のことですが、その問題をいまでもよく覚えています。

それは「逆転写酵素について」という問題で、そのころは

エイズウイルスの研究が盛んだったので、試験に出たのではないかと

思っていました。

それにしてもこの大平さんの本はすごく分かりやすく良い本です。

ということで今回は理系の勉強本の紹介になってしまいました。

また次の機会に他のジャンルの本でも、良いと思った本を紹介したいと

思います。