とても怖い口の中の細菌

今日(6月1日)の午前中、胃の内視鏡検査を受けてきました。

定期検診だったのですが、相変わらず嘔吐反射が出て苦手です。

最近は鼻から入れるタイプもあるようですが、やはり口から入れる方が

より正確な診断ができるようです。

その際ヘリコバクターピロリ菌の再検査もして貰いました。

ヘリコバクターピロリ菌は、現在胃がんの原因菌といわれていますが、

実はヘリコバクターピロリ菌は口の中にもいます。

従って口から口への感染が考えられるので、口腔内を清潔にすることで、

ピロリ菌が口腔にとどまりにくくなり、人から人への感染が少なくなると思われます。

また歯周病があればそこに長くとどまります。歯周治療をすることにより、

胃がんが減るのではないかという相関関係を示した研究データもあります。

以前より口の中の細菌が体全体の病気(動脈硬化、糖尿病、誤嚥性肺炎、

アルツハイマー型認知症等)に深く関係しているということが分かってきたと書いてきましたが、

研究が進むにつれ、よりはっきりしてくるものと思われます。

ところで、それではどういう方法で口の中全体をきれいにすればよいのでしょうか?

就寝前私自身が行っている方法をお知らせします。

これは前のブログでも書いたのですが、より詳しく書いてみます。

まず歯ブラシを2本用意します。一本は硬い毛のブラシで、もう一本は柔らかい毛のブラシです。

最初の硬い毛のブラシで、歯面のみをブラッシングして、虫歯菌を除去します。

次に柔らをかい毛のブラシで歯周ポケット部をブラッシングして、歯周病菌を除去します。

これらの細菌は塊となってバイオフィルムという多糖体を形成しているので、

ブラッシングして除去する必要があります。

次にデンタルフロスで念入りに歯間部をきれいにします。

実はこれがすごくすごく大事です。

歯間部は高率で虫歯や歯周病になる箇所だからです。

その後コンクールというグルコン酸クロルヘキシジン液でよくうがいをします。

寝ている時は唾液が出ていないので、唾液の浄化作用が働かず、このため口の中の細菌は一晩で

約1000倍に増殖します。コンクールでうがいをするのは、これら細菌の増殖を抑制する目的です。

最後に歯ぎしり予防のためのナイトガードを上の歯につけます。

これを毎日欠かさずやっています。

逆にいうとこれをしないでは怖くて寝られません。

なまじ知識があるばっかりに因果な話です。