医療小説のことなど

今日(6月25日)午前中、7時過ぎに起きてみると

外は雨が降っていました。

食事してしばらくテレビを見ていると、下の道路を都知事選の候補者が

やってきて雨の中演説を始めました。

妻がベランダに出て見ていると、走り寄ってきて、手を振ったので、こちらも

思わず手を振ったようです。「ポスターの写真よりよかった」そうです。

さて、今回は医療小説について書きます。

医療を扱った小説はたくさんありますが、私が読んで心に残っている小説

としては渡辺淳一の「遠き落日」とか吉村 昭の「冬の鷹」とか遠藤周作の

「海と毒薬」などがあります。

「遠き落日」を昔読んだとき、野口英世ってこんな人だったのかと驚きました。

渡辺淳一は恋愛小説のほか、医師であることからこのほかにも医療人を扱った

優れた小説があります。

また「冬の鷹」を読んだあとは杉田玄白が嫌いになってしまいました。

「解体新書」は前野良沢が一人で訳し、杉田玄白はオランダ語はできなかった

にもかかわらず、前野良沢よりも高名になってもてはやされたからです。

渡辺淳一も吉村 昭も綿密な調査をして書いているので、確かでしょう。

「海と毒薬」は生体解剖のところにくるととても読むのが辛かった記憶があります。

歯学部でも教養から学部に上がると、ご遺体解剖があります。

最初ご遺体を見た時はとても緊張した覚えがあります。クラスの女子学生の中には

泣き出した人もいました。

今から30年以上も前の話です。