態癖とは

最近うちの妻が食事を摂るのがやけに遅いので、夏になり暑くて食欲が湧かないのかと思っていたら、
「なんだかかみ合わせが変になってよくかめない」と言うので、休みの日に診療室に来て診て見ると、
なんと右側の6,7番の奥歯だけしか噛んでいません。

以前診たときは問題なかったので、いろいろ聞いてみると疑わしい原因はTCHと態癖ではないかと診断しました。

TCHについては以前のブログで書いたので、ここでは詳しくは書きませんが、要は日中無意識に20分以上やっているかみしめる癖のことです。

もう一つの態癖とは、聞きなれない言葉ですが、日常の生活習慣の中で行う様々な習癖で、歯列や下顎の位置のズレ、顔面の変形や体のゆがみが起きたりすることをいいます。

主な態癖として

1、頬杖をつく
2、寝癖
3、かみしめ、食いしばり
4、口唇を巻き込む
5、ショルダーバッグを同じ肩に斜めにかける

などがありますが特に多いのは1の頬杖をつくことと、2の寝癖です。

妻の場合問題だったのはいつも右を下にして寝る癖と右で噛みしめる癖でした。

歯周病もあったので、歯石を取り、かみ合わせの調整をして、

いつも同じ側を下にして寝ないこと
枕を下顎に当てないように工夫すること、
さらに意識して右でかみしめないようにすることで今はかなりよくなってきました。

しかしなんでもそうですが、身についた習慣を変えることは簡単ではありません。

何よりも本人の変えようという意識が大事ですね。