私の診療スタイル

8月も残り1週となりました。

先週まで曇りや雨が続き、夏らしい天候ではありませんでしたね。

8月19日の二子玉川の花火大会も夕方の急な雷雨のため中止になりました。

愛犬も室内で雷の音に怯えきっていました。

もっとも花火の音も苦手で怖がるのですが・・・・。

さて、今回は「私の診療スタイル」ということで書いてみたいと思います。

私は診療するとき次の3点をいつも心がけています。

1、 診断を明確にする。

2、 それにたいする適格な治療の選択。

3、 診療時間を守る。

1、2について言うと、だいたい患者さんが歯科医院に来られる時は

なんらかの痛みがある場合が多いのですが、その痛みの原因は何かを

適格に診断し、その治療と対策を行うということです。

当たり前のことなのですが、これがなかなか難しいことがあります。

これに関しては以前こんなことがありました。

まだ20代の男性が左下の一番奥の歯が痛いと言って来ました。

目でよく診ても、レントゲンを撮っても、歯周病の検査をしても、

異常がありません。おかしいなと思って歯を探針という

先の尖った器具で探っていると、舌側の一部に微妙に引っかかる感じがあるので、

ミラーに映してみると、縦にうっすら筋が見えました。

そこの部分が割れていたのです。

根っこの下のほうまでは割れていなかったので、神経を取って、ファイバー

ポストコアという土台を作り、金属の冠にして、さらに歯ぎしり予防のためナイト

ガードを毎晩つけて貰うことにしました。

まったくの健康な歯だったので、割れることはないだろうと、予断を持って

診断しがちなのですが、稀にそうでないこともあるということです。

その患者さんが強く歯ぎしりをしていたのが原因です。

まだその歯が神経の生きている健康な歯だったので歯を抜かずにすみました。

すでに神経を取られている歯だったらおそらく、割れ目が根っこの下まで

行って抜歯になっていたと思います。

3に関しては私の個人的な性格がかなりあります。

私は人と待ち合わせをしてもオンタイムで行くほうです。

昔新潟で学生をやっていた時、家庭教師のアルバイトをしていたのですが、

ある時大雪が降って、交通機関が大幅に遅れた時がありました。

丁度その日が家庭教師の日だったのですが、私は遅れを見越して普通ならバスで

30分で行けるのに、2時間前に家を出ました。約1時間半近くかかってようやく

目的のバス停に着きました。それでも約30分早く着いたので、そのあたりをぐるぐる

周り、ちょうど約束の時間になった時にドアのベルを押しました。

子供の両親は時間どうりに行ったので、逆にびっくりし、子供自身は

がっかりしていました。

でもいざ診療となると時間を守るのは、飛び込みの痛みのある患者さんが入った場合など

なかなか難しいことではあります。

その場合でも予約の患者さんを優先して診るようにはしています。

時間はオンタイムでというのが昔からの私のモットーです。

人の時間も自分の時間も大切にしたいと思うからです。