趣味

只今シルバーウイークの真っ最中です。今回のブログは私的なことについて書きます。
私の趣味のひとつにポップスの作曲があり、暇があれば曲を書いています。
開業前には用賀のマイカミュージックラボラトリーに行っていた時期もあります。

作曲というのは自分で工夫して身につけるもので、誰かに教えて貰うようなものではないのですが、
マイカでは色んな面白いことをやりました。、その中でも名曲の分析、解剖は役に立ちました。

つまりこの曲はどこが良いのか、どこがキモなのかといったことを探る行為です。
昔の曲から今の曲まですべて対象にします。それらの曲のコード進行や構成、アレンジの仕方を分析してみるわけです。

例えば昔の曲ですが、「思い出の渚」(加瀬邦彦作曲)という曲がありますが、この曲のキモは
なんだろうというと、おそらく「忘れはしない」の箇所に使われているコード進行ではないかと思います。
ここのコード進行はF♯m、C♯7、C、B7になるのですが、この半音の下降進行が気持ちよいのです。
さてこのコード進行は加瀬さんはどうして発見したのかなというと、私の思いつくことでは恐らくピーターとゴードンの「愛なき世界」から来ているのではないかと思います。
この曲は今から約50年前の全英、全米のNo1のヒット曲ですが、作ったのはビートルズのポールマッカートニーです。
この曲に効果的にこの下降進行が出てきます。曲の調はEコードというのも同じですし、
12弦ギターが雰囲気を作っているのも一緒です。
本当のところは加瀬さんに聞いてみないと分かりませんが(もう聞けませんが)、マージービートが好きだった加瀬さんならそうではないかと思っています。
それとギターを弾くひとなら分かると思いますが、C♯7の押さえ方はこの場合
セーハを使わない 
1、6弦をミュートする押さえ方が適当です。
ついでに言いますとビートルズもこの半音下降進行コードで「アイコールユアネーム」という曲を作っています。
作ったのはジョンですが、ジョンもこのセブンスコードの弾き方は1、6弦をミュートする押さえ方です。
逆にこの押さえ方をしたからこそこういうような名曲ができたのではないかと思います。

この手の話はきりがありません。青春時代からこんなことばかりやってきました。
面白いですねえ~。