いい入れ歯を作るために大事なのは審査です。つまり診断です。
総入れ歯と部分入れ歯では審査が異なります。
総入れ歯は粘膜にかむ力を負担させますが、部分入れ歯では、粘膜と歯に力の負担を求めます。
総入れ歯では上下で難しさが違うことがあります。
要は粘膜の下の骨のありかたが問題です。
骨吸収が少なく形がよければ、概して外れにくいいい入れ歯を作りやすいといえます。
それにくらべ部分入れ歯では問題は少し複雑です。
粘膜と歯にかむ力をどのくらいの割合で負担させるのかバランスが問題です。
そのためには義歯を作る前の処置をきちんとやる必要があります。
しかしどういう設計で作るにせよ、いい部分入れ歯をつくるには剛性の強い設計と材料にすべきだと考えています。
つまりかむ力に耐えうるような強い入れ歯でなくては、やがて色んな箇所が破折してくるでしょう。
そういう点から考えると、一般的に自費で鋳造した金属をつかう義歯のほうが義歯としては良いといえます。