時々患者さんから親知らずを抜くことに関して
相談を受けます。
自分の親知らずは抜かないといけないのか?
またどういうリスクがあるのか?
などです。
親知らずのあり方にもよりますが、
一般的には親知らずは一番前の歯から数えて
8番目の歯なので、歯ブラシが届きにくく、
そのために、虫歯になったり、歯周病になったりして
抜くことが多くなります。
歯は7番目まであれば十分なので、抜いても噛むことに
影響がないからです。
また、虫歯が大きくなり、神経まで行っているような場合
よほど口が大きく開けられる人以外は、神経を取る
器具が届きません。
そのほかにも、親知らずに一部歯肉が被さった状態だと
どうかすると歯茎が腫れて痛くなることを繰り返します。
つまり不要でかつ痛みがあり、根本的な治療が困難なら
抜いた方がよいということです。
ただ、抜くときは親知らずがどういう状態で生えているかにより
リスクが違ってきます。
レントゲン撮影で、
下の親知らずの場合、根が下顎管にかかっているかどうか、
上の親知らずの場合だと、根が上顎洞にかかっているかどうか
また根の形が複数に分かれていたり、湾曲しているかどうか、
根の方向がまっすぐか、横に斜めになっているか、
などです。
しかし条件がよいと抜かないで残せることもあります。
それは、相対する親知らずがあって、しっかり噛んでいて、
他の歯と同様な処置が可能な場合です。
もし親知らずを抜こうかと思っているなら一度相談されると
よろしいかとおもいます。