予防歯科

sakaki_yobou歯の2大疾患である虫歯と歯周病は、細菌が原因で起こります。
その細菌はすべて歯垢と歯石にふくまれています。
従って虫歯や歯周病になりたくなかったら、これらを除去する必要があります。

患者さんの中には時に、歯石除去など余計なことはしないで欲しいと言う方もいますが何故虫歯や歯周病になるのか説明すると分かって貰えます。

私は歯の治療で一番大事なのは、ブラッシング指導と歯石を取るスケーリングだと思っています。
虫歯も歯周病も細菌感染症ですから、その原因となる細菌を直接除去することが根本的治療になるのです。削って詰めたり、神経を取って被せたり、ブリッジにしたり義歯を作ったり、インプラントにしたりという治療は細菌感染の結果起きたことの修復作業であって、決して根本治療ではありません。
従ってブラッシングやスケーリングをしないでいると、折角治した所がまた虫歯になったり、歯周病になったりします。
 
例えていうなら、自分の家を悪い人に放火されたときと同じです。
一部焼けた所を修復したり、全焼した家を建て直したりすれば、これで解決するのでしょうか?

もちろん違います。放火犯が捕まっていない限りまた放火されるかもしれません。
 
歯科医は細菌という放火犯を捕まえ、家を修理したり、建て直したりする修復作業を同時に行う必要があります。
私たちの口の中は細菌だらけです。唾液1ml中に1億個の細菌がいるといわれています。歯垢の中には1g中に実に1000億個の細菌がいます。
歯科医の仕事は口腔内細菌との戦いなのです。

診療一覧はこちらへ